岩国市は、救急活動を迅速に行うための「あんしん情報カプセル」を障害者にも対象を広げ、配布を開始しました。平成23年度にお年寄りを対象に始まった制度ですが、民生委員から「障害者にもあったほうが便利」との声が上がり、今年度から適用範囲を広げました。 「あんしん情報カプセル」は、もしもの時の安全と安心の確保を目的に自宅(冷蔵庫)に備える専用容器。直径7センチ、高さ25センチの円筒型のプラスチック容器とシール、マグネットがセットになっています。カプセルの中には、自身や家族らが必要事項を記したあんしん情報シート、診察券や健康保険証、お薬手帳のコピー、本人の顔写真などを入れておくと大変役に立ちます。カプセルに入れる情報は変更があった場合、随時更新し最新のものとなるように注意してください。冷蔵庫に保管するのは、くらしの中で一番使用頻度が高いという理由からです。マグネットは冷蔵庫の右上付近につけ、シールは玄関ドアの内側に貼るとよいでしょう。 |
障害者にも配布始まる 通報で駆け付けた救急隊が玄関内側でカプセルの有無を確認。マグネットで保管場所の発見・確認をし、カプセルの情報から適切な処置をします。患者の搬送後、医師に情報を提供し治療に役立てるというシステムです。 昨年度、救急隊が駆け付け、カプセルを確認したのは12件でした。例年だいたい10件前後あるそうです。カプセルは800個作り、お年寄りに400個、障害者や難病の人に400個用意しています。 配布対象は、市内在住で身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の所持者と難病の人で、ひとり暮らしかそれに準ずる世帯。基本的には地域の実情に詳しい民生委員が訪問した際に配りますが、希望者は印鑑をもって行けば障害者支援課、総合支所、支所、出張所でも交付されます。障害者支援課では「要望があれば出来る限り対応したい」と説明しています。問い合わせは障害者支援課(0827)29-2522。 |