Archive for 1月, 2018

土屋太鳳の迫真の演技に注目

 

「8年越しの花嫁」チラシ

  12月23日、109シネマズ広島に映画「8年越しの花嫁 奇跡の実話」(松竹)を見に行きました。岡山県在住の中原尚志さん、麻衣さん夫婦の実話をもとにした作品です。婚約をして結婚式を控えていた2006年末、麻衣(土屋太鳳)が突然、原因不明の難病にかかり長い間昏睡状態に陥りました。尚志(佐藤健)は毎朝、出勤前に病院を訪れ、麻衣の意識が戻るのを待ち続けました。麻衣の両親(父・杉本哲太、母・薬師丸ひろ子)が「もう麻衣のことは忘れて、苦しむのは私たちだけでいいから」と諭してもあきらめませんでした。そのかいあってか、麻衣は意識を取り戻しますが、中村についての記憶が戻りませんでした。
2人が婚約を交わした思い出の場所にいっても、その時のことを思い出せず、尚志さんは「自分の存在が負担になっているのでは」と考え、麻衣さんに別れを切り出し実行しました。2人が別れてしばらくして、麻衣が結婚式場を通りかかった時、ウエディングプランナーの女性(中村ゆり)が麻衣に2人が
自然と涙がほおを伝う

挙式予定だった3月11日の予約をキャンセルせず、毎年その日に予約をし直し続けたことを打ち明けます。麻衣はこれまで尚志が携帯に送り続けてくれた動画を見直し、尚志に会いに行きます。そして2人はこれからもずっと一緒に生きていくことを誓い合い2014年12月21日に結婚式を上げました。
全編を通し、土屋太鳳の演技力が光ってました。昏睡状態の時や意識が回復してからの車いすでの生活の表現が真に迫ってドッキとしました。薬師丸ひろ子のおかあさんぶりも良かったですが、このストーリーのキーパーソンともいえる中村ゆりの演技も「すばらしい」の一言。映画をみていて自然に涙がほおを伝うという久しぶりの経験をさせてもらいました。女性やカップルの客が多かったのですが、オジサンにもぜひ見てもらいたい映画です。
【小中真樹雄】

 

【写真説明】映画「8年越しの花嫁」(松竹)のチラシ